Someday Somewhere

A little something to say in my everyday life

『3日で効く美肌スキンケア-医師が教える簡単・安価・安心の手作りコスメ』

 本書の初版は2003年、もう10年ほど前ということになる。 私自身は本やメディアを通して知ったのではなく、知り合いから教えてもらった。 その知り合いから美肌水の作り方を聞いたのだが、詳しいことを知りたくて買った本。

美肌水の特徴はなんと言っても尿素を使うところだろうか。 尿素、グリセリン、水を混ぜるだけ。 この美肌水で実に様々な肌の症状が改善されると書かれている。 例えば、シミ、ソバカス、乾燥肌、敏感肌、赤ら顔、ニキビ、主婦湿疹、はたまた薄毛や白髪まで。

実際に使ってみた感想はというと、尿素が私には合わなかったみたい。 美肌水を使っていると肌にうっすらと膜が張ったような感じがし、痒みを覚える時もあった(「うっすらと膜が張ったような」というのはもちろん感覚的なものだが)。 それに特に肌の変化も感じられなかったのであまり長く使わずに止めてしまった。

本書は美肌水以外にも廃油で作る手作り石鹸の作り方も説明している。 手作り石鹸というとカラフルでお菓子の様にも見える石鹸のカラー写真で構成されていて、見るからにおしゃれな書籍が多く、作るための道具、準備、そして 作る過程も手のこんだものが多い中、著者が薦める手作り石鹸は家庭で使った食用油を利用し、作り方もペットボトルを使ったシンプルなもの。 私も実際にその方法で石鹸を作ってみたが、この方法なら結構手軽に作れる。 ただ、揚げ物などに使った後の油を使うので、石鹸の香りというか匂いは感動ものではないが。

著者のモットーとも思える「簡単・安価・安心な手作りコスメ」。 このコンセプトに興味のある方は読んでみるといいかもしれない。 ただ本書に登場する美肌水や手作り石鹸、手作りコスメが万人に効果があるとは限らないので、まずは参考にするつもりで読むのがいいかもしれない。