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『砂漠でみつけた一冊の絵本』

砂漠でみつけた一冊の絵本

砂漠でみつけた一冊の絵本

 

 柳田邦男氏といえばノンフィクション作家として有名だが、絵本に関することに携わっていたとは知らなかった。 「砂漠でみつけた…」というタイトルを見たとき、書籍自体を見たわけではなかったので、この本自体が絵本か童話なのかと思ってしまったのだが、そうではなかった。 読み進めるうちに、「砂漠」とはカラカラに乾いてしまった心のことだとわかった。

柳田氏は既にだいぶ前から大人の絵本というテーマを取り上げ、大人ももう一度絵本を読んでみようと社会に発信し続けていたらしい。 たしか、うちの親も以前、大人の絵本のことを何か話していたことがあったような気がする。 恐らく柳田氏の記事を読んだとか、ラジオで聞いたとかしたのかもしれない。 その頃、ネットで注文して欲しいと言われて購入したのがこの絵本(↓)。

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

 

『砂漠でみつけた一冊の絵本』では、子供だけでなく、様々な年齢、様々な境遇に置かれた人たちが絵本によって生きる希望を見つけたとか、これから進む道を見つける手助けになったといった話しが紹介されている。 そして、大人、それも第二の人生を歩み始めるぐらいの年齢の人も、もう一度絵本を読んでみることを薦めている。

柳田氏は「おとなにすすめる絵本」と題して、第一弾に24冊、第二弾に27冊の絵本をリストアップしたことがあるようだが、この本の中でも述べているように、そのリストに載せた本以外にも読んでもらいたい本はたくさんあるとのこと。 また、同じ絵本を読んでも、受け止め方や感じ方は大人と子供では違うのが当たり前であり、大人の感じたことを子供に押し付けるようなことはよくないとも述べている。 まあ、これは当たり前と言えば当たり前だと思うのだが。

私自身はというと、 大人になってから絵本を読むことは全くといっていいほどなくなった。 読みたいと思う本が常にあるので、書店では絵本が置かれている書棚の前に行くこともないし、ネットで買う場合は、絵本を買わないので、「あなたにお薦めの本」とか「この商品を見た人は他にもこんな商品を見ています」的な所に絵本が出てくることもない。 そして、動物が好きなこともあり、動物が登場して、その動物がいじめられたり、死んでしまったり、苦労したりといった話しは読む気にならない。 話しの流れや結末がわかってしまうのも読みたいという気にならない。

柳田氏は「フランダースの犬」という話しについても書いているが、「フランダースの犬」や「マッチ売りの少女」といった話しは最後が悲しすぎて読むのがつらいし、どのぐらいつらいのかわかっていることを何度も追体験したくないという思いのほうが強く、やはりこういった本を読みたいとは思わない。 なんだか否定的な考えばかりが続けてしまったが、こういうふうに感じるのは心が砂漠のようになってしまっているからなのか、それともただ単に私の特徴というか個性なのか、自分でもよくわからないが…。

『砂漠でみつけた一冊の絵本』の中には、まだ読んだことのない絵本もたくさん紹介されていたので、そのうち気が向いたときにでも読んでみようと思う。 もちろん動物が苦労するような話し以外だけど。

ちなみに、「おとなにすすめる絵本」の24冊と27冊は、ここで確認することができる。
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0230110/top.html


以下、「おとなにすすめる絵本」のリスト
おとなにすすめる絵本 第1弾 24冊
1)1000の風・1000のチェロ
2)岸辺のふたり―Father and Daughter
3)おじいちゃんわすれないよ
4)あらしのよるに ちいさな絵童話 りとる
5)いつでも会える (ハートフル菊田まりこの絵本)
6)鳥の巣みつけた
7)きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)
8)クマよ (たくさんのふしぎ傑作集)
9)パリの青い鳥
10)くじらの歌ごえ
11)100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)
12)海のいのち (えほんはともだち―立松和平・伊勢英子心と感動の絵本 (25))
13)きいろいばけつ (あかね幼年どうわ (33))
14)パパのカノジョは (海外秀作絵本シリーズ)
15)ありがとうともだち (おれたち、ともだち!)
16)ウミガメと少年 野坂昭如 戦争童話集 沖縄篇
17)よだかの星 (日本の童話名作選)
18)アンジュール―ある犬の物語
19)木を植えた男
20)満月をまって
21)ペンキや
22)カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブックス)
23)だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)
24)ちいさなちいさな王様

おとなにすすめる絵本 第2弾 27冊
1)かぜのでんしゃ
2)おおきなかぶ
3)だくちる だくちる (日本傑作絵本シリーズ)
4)はくちょう (講談社の創作絵本)
5)よるくま
6)月夜のみみずく
7)ジュゴンのくる海
8)あの森へ (児童図書館・絵本の部屋)
9)ホッペル、ポッペル、それともストッペル? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
10)ジンガくんいちばへいく (日本傑作絵本シリーズ)
11)文字のない絵本 (絵本の時間)
12)勇気
13)おにいちゃんがいてよかった (いのちのえほん)
14)わかってほしい
15)ライオンのへんないちにち
16)世界の鳥の巣の本 (絵本図鑑シリーズ (22))
17)ペドロの作文
18)ゴリラとあかいぼうし (世界傑作絵本シリーズ)
19)はっぴぃさん
20)せかいいちうつくしいぼくの村 (えほんはともだち)
21)新装版 雲のてんらん会 (講談社の創作絵本)
22)緑と風の丘~北フランスからの手紙~
23)くもくん (いとうひろしの本)
24)くものこどもたち (ほるぷ海外秀作絵本)
25)森の絵本 (講談社の創作絵本)
26)ずーっと ずっと だいすきだよ (児童図書館・絵本の部屋)
27)ともだちからともだちへ