『情報は1冊のノートにまとめなさい』で一躍有名になった奥野宣之さん。 当時、ノート術とか手帳術関係を扱った雑誌やテレビ番組の中で頻繁に紹介されていたので、どんなノートの使い方かということは大体知っており、書籍を買うまでには至らなかった。 その後、著者は「1冊のノート」がらみで次々と本を出している。
少し前にノート活用法関係で『あなたを天才にする スマートノート』という本を読み、奥野さんの本もちょっと読んでみようかという気になった(今頃?といった感もあるが)。 でも素直に『情報は1冊のノートにまとめなさい』を読まずに、『読書は・・・』の方を選んでしまった。
もともと本を読むことは好きなのだが、やはりというか、読んでしばらく経つと内容を思い出せないことがある。 「あんなに感動したのに」という本でも記憶が曖昧だったり。 結局は自分に合った読書ノートを書けばいいのだろうが、他の人のノートも気になる。 そこで『読書は・・・』ということになった。
『情報は・・・』を読んでいる人にとっては重なる部分も多いと思う。 著者が使っているノートのサイズがA6からA5に変わった他は、基本的に1冊のノートに何でも書き込んでいるので、読書ノートといっても普段使っ ている1冊のノートに書くことに変わりはない。 だから、6桁で年月日を表記して時系列に書き込んでいくし、「ねぎま式」の書き方も取り入れたり、本の帯などをノートに貼ったり。
ただ、本書は読書ノートに関してなので、例えば書籍を購入する前の段階として、興味のある書籍リストを作っておくとか、読んでいる時はいちいちメモをとるのではなく、マーカーや付箋を活用するとか、著者自身がやっている方法を紹介している。
読書ノートを書く時の参考にはなりそうな本。 ただ、著者の場合、書籍はほとんど紙の本を買っていることが多いようで、基本的に紙の本で尚且つ自分の所有物となった本を対象とした方法を説明している。 私は買う場合はkindle版がほとんどで、それ以外は図書館で借りてきて読む。 物を増やしたくないので、紙の本を買うことはほとんどなくなってしまった。 kindle版はマーカーやブックマークを付けることができるので、自分が気になった箇所を後から確認することができるが、図書館の本は書き込むことができないし、借りていられる日数も限られている。 そうなると著者の方法をそのまま使うわけにもいかない。
まあ、本の通りにやらなければいけないわけではないので、本を読む度に少しずつ自分なりの読書ノートを作っていけばいいという結論に落ち着いた。