先日、入国管理局に行ってきた。 お天気は西日本から北海道にかけて夏日続出というほどの暑さ。 こういう時、お役所関係は「節電のためエアコンの温度は27度ぐらいに設定しましょう」などと、とても模範的な行動をとったりする。 もしやと嫌な思いを抱きつつ到着してみると、案の定むっとした暑さ。 人は思ったほど多くなく、自分の順番を待っている人もまばら。 なのに暑い。
とりあえず、番号札をもらうために受付の列に並んだ。 「なんでこんなに暑いのかな~。 もう少し何とかなるんじゃないのかな。」などと思いつつ、だんだん受付のカウンターに近づいていくと、どこからかひんやりとした風が吹いてくる。
「何これ?」と風がくる方に目をやると、カウンターの内側と外側を結ぶ空間に一枚布のようなブラインドがさがっており、そのブラインドが涼しげにゆらりゆらりと揺れている。 この空間、普通の間取りで考えるとドアがある場所。 ここではドアは取り付けられておらず、ブラインドで区切っている。 そして、そのブラインドが揺れるたびに見え隠れする扇風機。 よくよく見ると、カウンターの内側の部屋には、壁に取り付けられていたり窓際に置かれている数台の扇風機が勢いよく首を振っているではないか。
それこそ「何、これ?」である。 まあね、勤務時間が何時間かは知らないけど、27度ぐらいに設定された場所で一日中仕事をしてたらたまらないよね。 でも、その日の混み具合にもよるけど、利用者はこの蒸し暑い部屋でどれだけ待たされていようが関係ないらしい。 こちら側にはもちろん扇風機も何もない。 あるのは用紙を記入する時に使う台と待合室用の長椅子だけ。 さすがお役所である。