Someday Somewhere

A little something to say in my everyday life

长痛不如短痛

f:id:tsukisai:20191123101750p:plain
中国語の成語に

长痛不如短痛[cháng tòng bù rú duǎn tòng]

というものがあります。

意味は「長く続く痛みよりは、痛みを伴うけれど短い時間(期間)の痛みのほうがよい(ましである)」といったところ。

中国のサイトでこの成語を検索してみると、実際の体の痛みというよりは、人との関係による心の痛みに使うほうが多いように見受けられます。

例えば
1)长期痛苦还不如短期痛苦。指果断处事
最後に果断处事[guǒ duàn chù shì]とあることからも、「痛みはあるけれど、決心して物事を解決する行動をとるべき(痛みを長引かせない)」

2)就是说 与其两个人在一起受罪,不如马上分开,虽然分开也会有痛苦,这是短痛,但长时间在一起又不合适,所以拖着也是长痛。。。这就是长痛不如短痛
全文の訳ではありませんが、「ずっと一緒にいて嫌な思いや辛さが続くぐらいなら、痛みはもちろん伴うけれど、短い時間の痛みなので、別れたほうがいい」といった別れや離婚などを例に出した説明を多く見かけます。

まあ、いつまでも辛い思いをする(長い痛み)よりは、決心して次の行動(短い痛み)に出たほうがいいということですかね。

ただ、実際の痛みにも使えないことはないようです。

先日、出張先の中国から主人が帰ってきましたが、整体をやっている友人にも会ってきたそうです。

この友人、筋肉や筋の痛みに対してはとても腕がよいそうで、やってもらう時はものすごく痛いのだけれど、2~3日もすると、長年の痛みが嘘のようになくなるとかで、彼が遊びに来ると知ると、知り合いが必ず訪ねてくるとか。

やってもらっている人たちが痛がる様子を見て、周りの人たちが
长痛不如短痛[cháng tòng bù rú duǎn tòng]
と口々に言っていたそうです。