この前の日曜日は鍋割山へ行ってみた。
小田急線新松田駅 → 富士急行バスの寄(やどりき)行きで寄へ
寄 → 櫟山(くぬぎやま) → 栗ノ木洞 → 後沢乗越 → 鍋割山
鍋割山 → 小丸 → 二俣 → 黒竜の滝分岐 → 大倉
大倉からバスで小田急線渋沢駅へ
富士急行バスの本数が少ないためか、日曜日でも新松田駅でバスを待つ登山客の数は少ない。 その登山客の中で、寄まで行ったのは自分たちを含めて4、5組。
バスを降り、村落の中や茶畑などの横を通ったりして行くうちに既にかなり登った感が出てくる。 かなりの急勾配。 茶畑があちこちに見られるわけも納得できる。
櫟山まではわりと歩きやすい道が続く。 ほどよく柔らかい土がメインで、大倉から塔ノ岳のルートのように延々と登りが続くとか、次から次へと階段が現れるということもない。 「こっちのルートのほうがよっぽどトレランの人向きじゃない?」などと思いながら歩いていたのだが、それらしき人には誰にも出会わなかった。 それよりも、人が、いない。 登山客が多すぎて並んで歩くのも疲れるが、誰もいない山の中を黙々と歩くのも何となく心細い。
栗ノ木洞の辺りは高い木々が多く、展望はあまりよくない。
栗ノ木洞を過ぎると、急坂の下りが待っていた。 先ほどの「歩きやすいルート」は撤回。 なぜって、下りが想像を超えるほど下手なのである。 山だから、登るのも当たり前。 登ったら下らなければ家には帰れないのも当たり前。 でも、やっぱり下りは苦手なのである。 幸い、急坂はそれほど長くは続かず、あとは登り。 途中、鍋割山まで残り800m地点で大倉・二俣から登ってくるルートと合流する。 そして更に登って山頂に到着。
やっぱり今の季節は空が霞みがち。 この日も景色はあまりよくなかった。 休息中、雲が流れて富士山の頭が見えたのだが、ほんの僅かな間だったので上手く写真を撮ることはできなかった。 雲の切れ間から見えた富士山、きれいだったのに残念。
山頂まで来た人たちの多くが、ここの山小屋で有名な鍋焼きうどんを注文していた。 私たちは鍋焼きうどんは食べず、持参した冷え冷えのビールでちょこっと乾杯。 暑い時期はやっぱりこれでしょ。
山頂からは塔ノ岳方面へ向かい二俣分岐まで行き、小丸尾根を延々と下り、二俣、西山林道をこれまた延々と歩いて大倉バス停に到着。 尾根を下ってきた後は心地よい水の流れる音を聞きながら歩くのはいいのだが、それにしても長い距離で最後は飽きてしまった。
鍋割山は今回初めて歩いてみたのだが、恐らく当分行かないと思う。 森林浴のような緑溢れる山の中を歩くのが好きな人向きかな。