第1弾の初版が2007年なのでもう10年近く前の本。 読んでいる人も多く、コメントも様々で買うのを躊躇していたのだが、第1弾から第3弾までKindle Unlimitedのラインアップにあったので、さっそく読んでみた。 ちなみに第2弾は2012年、第3弾は2014年出版。
あらずじや神様として突然現れるガネーシャが出す課題についてはあちこちのサイトに書かれているのでここでは書かないが、私は「おもしろかった」の一言。
今の生活に満足していない、自分に自身がない、「やりたい」「なりたい」夢はあるものの全然その夢に近づけないと感じている人たち。 どうやったら成功できるのか、どうやったら夢をかなえることができるのか。 この本も自己啓発本の部類に入るのだろうが、多々あるこれらの本と異なる印象を受けるのはストーリー性というか物語のように書かれているからかもしれない。
だから、箇条書きのような書き方の自己啓発やビジネスで成功する方法を読みたい人には向かないと思う。 ガネーシャが主人公たちに出す課題や諭す内容も、ガネーシャが本の中で言っているように、他の本にもよく書かれていることばかり。 だから「新しいことは特に何も書かれていなかった」といったコメントがあるのも頷ける。
それでも、大阪弁を話すおっちゃんのようなガネーシャとか、ガネーシャ大好きの釈迦など登場するキャラクターが冗談のように設定されていて、自己啓発本を読んでいるというよりは、ただ純粋に小説を読んでいる感じ。 そういう意味で笑いながら3冊をいっきに読んでしまった。
この本、ドラマや舞台、アニメにもなったようだが、できれば子供向けと大人向けそれぞれの絵本にして欲しいと思った。 子供の頃から習慣にするといいなと思える内容もあったので。
ところで、AmazonのKindle Unlimited。 サービス開始から1ヶ月が経過しましたが、Amazon自体もいろいろと試行錯誤を重ねている模様。 サービス開始から少し経った頃、開始直後にあった本が読み放題から外されているという声。 そして最近のニュースでは、「人気本のダウンロードが予想以上で、出版社に支払う配分の予算が不足してしまった」ということで、主に漫画やグラビア系の写真集といった人気本を読み放題から外し始めたとのこと。 個人的にはこの種の本は関係ないので読み放題のラインアップから外れても別に気にならないし、Kindle Unlimitedのページを開いた時これらの本が目に飛び込んでこないのは逆にうれしいぐらいなのだが、Kindle Unlimitedのサービス自体が今後どうなるのかが心配。 今回の『夢をかなえるゾウ』のように、読んでみようかなと気になりつつも買うまでに至らない本などは、こういった読み放題のサービスがあるととても助かるんだけど。