不注意でお茶碗やグラスなどを割ってしまうことがあります。
そんな時、中国語では、すかさず
碎碎平安[suìsuìpíng'ān]
と言います。
もともと、新年の挨拶などに使われる言葉に
岁岁平安[suìsuìpíngān]
というものがあります。
意味は「毎年平穏無事に過ごせますように」といったところ。
ところで、「割れる、壊れる、砕ける」という意味の碎[suì]と岁岁平安[suìsuìpíngān]の岁[suì]は同じ音です。
そこで、岁岁平安[suìsuìpíngān]の岁岁[suìsuì]を碎碎[suìsuì]という言葉に入れ替えて、碎碎平安[suìsuìpíng'ān]と言ってしまうというわけ。 悪いことも転じて良くなるようにと言った感じ。
物が割れたりすると、なんだか嫌な気分になるというか、不吉な感じがしてしまったり。 そんな時、傍にいる人が、責めるのではなく、すかさず碎碎平安[suìsuìpíng'ān]と言ってくれると、何だかほっとするものです。
また、おめでたい新年にお茶碗などを割ってしまった時にこの言葉を使うという説明もありますが、わたしが北京で暮らしていた頃は、新年かどうかにかかわらず、中国人の友人が使っているのを何度となく目にしました。