普段の生活の中でも、傍から見ている人の方が、当事者よりも物事を客観的に見ることができる場合がある。
時には、当事者は「専門家でもないのに云々」などと言ったりするが、問題の渦中で冷静な判断が鈍ってしまっている人よりも、素人だけど本質をちゃんと見抜いている場合もある。
これを中国語で言うと
旁观者清[páng guān zhě qīng]
旁观者[páng guān zhě]:傍観者
清[qīng]:清楚[qīng chu]といった言葉からも分かる通り、「はっきりしている、明らかである」といった意味
旁观者清[páng guān zhě qīng]の意味は
「当事者よりも傍から見ている者の方がよく分かる」、「岡目八目」。
ところで「岡目八目」。 この言葉は私自身使ったことがなかった。
おかめはちもく【岡目八目】
囲碁から出た語で、ある物事の当事者より第三者のほうが、事の成り行きや真相、また利害得失などを正しく判断できるというたとえ。注記
「傍目八目」とも書く。「傍目(岡目)」は、囲碁で、他人がさしている碁盤の目を傍らで見ていること。「八目」は、八目先を読むこと。対局者より傍らで見ている見物人のほうが、先の目が読めている意から。
(学研 四字辞典熟語より)
ちなみに
旁观者清[páng guān zhě qīng],当局者迷[dāng jú zhě mí]
とか
当局者迷[dāng jú zhě mí],旁观者清[páng guān zhě qīng]
など、
当局者迷[dāng jú zhě mí]と共に使われることもある。
(意味:傍から見ている者は物事の是非がよく分かるのに、当事者はかえって物事の本質を見失う)
中国語の学習で、初級のうちは単語、ピンイン、発音、基本文法などなど、それだけで頭の中はいっぱいいっぱい。 ただ、中国人と簡単な会話ができるレベルになると、気づく人も多いと思いますが、ネイティブはこういった四字熟語を頻繁に使います。 それも普通の会話にもポンポン出てきます。 ここで、自分の中国語レベルを再び思い知らされることになるわけですが・・・。 なので、簡単な会話ができるようになったら、四字熟語(中国語は四字成语[sì zì chéng yǔ])も少しずつ勉強しておくことをお勧めします。 中国人との会話の中で自然に四字成语[sì zì chéng yǔ]が使えるようになると、会話がもっともっと楽しいものになりますよ。