Someday Somewhere

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「逆さ歌のおばあちゃん」-『十四歳の夏』

先日、テレビで「逆さ歌のおばあちゃん」こと中田芳子(なかだ よしこ)さんを紹介していた。

私はこの時初めて中田芳子さんという女性を知ったのだが、だいぶ前からテレビや雑誌などで紹介されており、逆さ歌(回文)では有名な方らしい。 今や、YouTubeでも逆さ歌を披露しているYouTuberでもある。

テレビ取材の中で印象に残ったのは、彼女が読み上げてくれた「芳子七か条」。 自宅の壁に額に入れられて貼ってある。

芳子七か条
よっちゃんにも出来る!
よっちゃんだって出来る!
よっちゃんなら出来る!
よっちゃんに出来ないワケがない!
よっちゃんだから出来る!
よっちゃんしか出来ない!
よっちゃんだけが出来る!
(「よっちゃん」という呼び方。 中田さんの本の中にも出てくるが、子供の頃、周りの大人たちと彼女自身が中田さんのことを「よっちゃん」と呼んでいた)

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中田さんは、この額の前で「芳子七か条」を一つ一つ大きな声で元気よく読み上げてくれた。

このポジティブな考え方、元気、明るさ、おおらかさ、そして茶目っ気たっぷりの表情。

そんな中田さんのことを知ることができるのが、『十四歳の夏 - 特攻隊員の最期の日々を見つめた私』という本。 2012年に中田さんご自身が書かれた著書である。

1931年台北生まれの中田さん。 1945年、終戦の年、彼女は14歳。 生まれてから終戦を迎えるまで台湾ですくすくと育った女の子が、偶然、出撃の待機をしている特攻隊員らと出会い、交流することになる。 その後、彼らとの出会いは彼女の人生と切っても切れないものになる。



中田さんの生い立ちと共に、あと2、3か月で終戦という時期に、特攻隊員として敵船めがけて体当たりし、沖縄の海に散っていった若い隊員達の最期の日々の様子や彼らの思いが語られている。 戦後、研究者やジャーナリストといった専門家が調査・研究をして書いた言葉ではなく、実際に自分の目で見て、心で感じて、戦後もずっと関わってきた人だからこその言葉で綴られたこの本は、老若男女を問わず読んでおくべき一冊だと思う。

「中田芳子」さんで検索したら、VOGUEのweb版にも紹介されていました。 このページでは、世界中で生き生きと輝いていらっしゃる70代、80代の女性を紹介しています。
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/culture/2017-08-20/page/6

「芳子七か条」、私も自分用のものを手帳にでも書いておくことにしました。

中田芳子さんの回文に関する書籍もあります。