『暮しの手帖 4世紀84号』(2016年10-11月号)に「くつしたのお直し」という記事があり、そのお直しの方法としてダーニングが紹介されていました。
確か、クリニックの待合室で偶然読み、その時は「へぇ~、こんなお直しの方法もあるんだ・・・」と。 その内、機会があったらやってみようと思って今に至ってしまいました。
最近では、ダーニングの本が出版されたり、テレビなどでも紹介されることもあり、聞いたりやったりしたことがある人も増えつつあるようです。
ダーニングとは
ヨーロッパに古くから伝わる衣類のお直し方法の一つ。 よく「ヨーロッパの・・・」という説明を見ますが、「イギリスに伝わる」という説明もあります。
お直しと言っても、特に衣類にできてしまった穴などを直す時に用いられる方法で、細い毛糸などを使い、穴を塞ぎます。
また、単に穴を塞ぐだけでなく、デザインとしてダーニングを利用した作品もあります。
ダーニングに用いる道具
ダーニングに使う道具と言えば、メインはダーニングマッシュルーム。
柄の部分を付け替えて、テーブルなどの上に置いて使うことのできるタイプもあります。 台座のようなパーツにすれば、マッシュルームを安定させて使えるので便利です。
糸は細い毛糸を使ったり、また、ダーニング用の糸も売られています。
ダーニングに使う針はししゅう針やとじ針を使います。
ダーニングの基本
ダーニングの基本的な構造は、縦糸と横糸を交互にくぐらせるような、機織りの織り方といったイメージが近いかなと思います。
1)直す箇所の下にダーニングマッシュルームを入れ、布がずれないように、紐やゴムで結ぶ(てるてる坊主を逆さまにした感じ)
2)次に縦糸から縫っていく
3)縦糸を縫ったら、横糸を交互に縦糸にくぐらせていく
実際にやってみた
穴の開いた靴下がちょうどあったので、実際にやってみました。
色の濃いグレーの部分がダーニングで直した箇所です。 家にあった細い毛糸を使ったのですが、もっと細い糸のほうがよかったかもしれません。
今回は一色の糸でやりましたが、縦糸と横糸の色を変えたりすると、デザイン性も出てきて、それはそれで面白いかも。
ちなみに、ダーニングマッシュルームの代わりとして電球を紹介している方をよく見かけます。 まあ、電球とかこけしとか、こういう形状の物であれば、とりあえずは使えるかと。
ただ、実際にやってみると、机の上に置いて使えるようなタイプの方が便利な気がします。
ダーニングに関する本