Someday Somewhere

A little something to say in my everyday life

『お風呂の愉しみ』

以前、乾燥からくるフケ症になってしまい、2,3年の間何をしても治らない状態が続いた。 皮膚科に行くという選択肢ももちろんあったのだが、ステロイドを処方されることはわかっていたし、そのステロイドの副作用で大変なことになった知り合いもいたので、皮膚科には行かなかった。

しょうがないので、ネットであれでもないこれでもないと頭皮に良い物や方法を探る毎日が続いた。 そんな折り、「石鹸でシャンプー」という言葉が目に留まった。 そして「石鹸でシャンプー」という言葉で検索しているうちに、手作り石鹸、手作りシャンプーバー、手作り化粧水などなど、安心できる材料を使って自分で作って使っている人たちがいることを知る。 そんな時に出会ったのがこの一冊(↓)。

 本書では、著者の前田さんが手作り石鹸を始めるようになった理由や、普段の生活の中で使っている手作りコスメの数々などを紹介。 石鹸の作り方だけに限らず、化粧水、クリーム、入浴剤、コロン、パウダー、リップクリームなどの作り方も紹介している。 単行本なので、全てがカラフルな写真入り・図入り・イラスト入りで載っているわけではないが、基本的な物はほとんどカバーしているので、この1冊があればとりあえず大丈夫と言える。

この本を購入した頃は、私も石鹸や化粧水、クリームを自分で作って使っていた。 手作り石鹸や手作りコスメに関する本は前田さん以外の方も出版されているが、とにかく肌に良いものを、肌に優しいものをというコンセプトは前田さんのレシピが一番安心できる気がする。

以前は前田さんと共同という形のネットショップサイトがあった。 このサイトでは手作りコスメに必要な材料や道具が買える他、登録しておくと定期的にメルマガが送られてきた。 このメルマガの内容が充実していて、前田さんの著書などで紹介されていないレシピなどがいつも載っており、このメルマガは今でも大事にファイルしてある。 ただ残念なことに、このサイトは2,3年前だったか、閉鎖されてしまい、今ではtecolo(https://jfish.jp/)というネットショップサイトとなっている。 もちろん扱っているものは手作りコスメの材料など。

前田京子さんはこの本以外にも何冊も出版されているが、本書は基本中の基本といった感じなので、手作り石鹸などに興味のある方は是非一度手にとってみることをお奨めする。 今では「何もしない」スキンケアを実践しているため、自分で何かを作るということもなくなったが、それでも時々この本を読み返してみることがある。