2,3年前、主人が中国から買ってきたお茶、苦丁茶。 中国語では、あえてカタカナで書くとクーディンチャ(ピンインはku3ding1cha2)という。
味はというと、お茶の名前にもあるように、苦い。 それも、かなり苦い。 日本でも買うことができるようだが、このお茶の効用については、正しいか正しくないかは別としていろいろなことが書かれている。 本当にこんなに書いちゃって大丈夫なのだろうかと思うほど。
漢方ではもともと、食品や食材は漢方薬として使われるもの以外に普段から口にするもの全てをそれぞれの性質に分けて考える。 簡単な例としては、体を冷やす食材は暑い夏に、体を温める性質を持つ食材は寒い冬に、などなど。 詳しく知りたい人は漢方に関する資料を見るといいと思うが、お茶ももちろんそれらの食材の一つ。
基本的に苦い味は体を冷やすと考えられる。 だから苦瓜(ゴーヤ)は夏に食べるとよい。 というか、採れるのが夏。 自然とは実によくできているもので、暑い夏に食べるとよい苦瓜は夏にとれる。
スイカ。 これまた水分を多く含み、体を冷やす効果があり、やっぱり夏に採れるから、夏に食べる、といった具合。
さて、この苦丁茶。 このお茶も体内の熱をとってくれる。 だから、暑い夏に飲むのがいい。 主人はもともと暑がりだったので、このお茶をよく飲んでいたが、数年前に病気をしてからは血のめぐりが悪くなり寒さに弱くなってしまったため、このお茶を飲むのはやめた。 だから、便秘によいとか、ダイエット効果があるといった言葉が目にとまり
飲んでみようかなと思ったとしても、同時に冷え性でもある人はやめたほうがいいと思う。
私の場合は冷え性でもないので、毎年異常なほどの暑さになる最近の夏には重宝しているお茶である。