Someday Somewhere

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선무당이 사람 잡는다

紅葉のきれいな秋も終わり、いよいよ冬が始まりました。 山歩きが好きなので、テレビを見ている時も、ついつい山関連の情報に目がいきます。

ニュースなどを見ていても山の遭難事故は気になってしまいます。 「山ガール」という言葉も、一時期に比べるとあまり聞かなくなりましたが、それでも年齢などに関わらず登山をする人は相変わらず多いというか、増えているようにすら感じます。

冬山に限らず、一年を通して山の遭難事故ニュースはありますね。 そんなニュースを見ていて、ついつい頭に浮かぶのがこの言葉。

선무당이 사람 잡는다

直訳すると、「未熟な巫女は人を捕まえる」ぐらいでしょうか。 「生兵法は大怪我の元」という日本語のことわざをあてているサイトもよく見かけます。

簡単に言うと「中途半端な知識・経験・技術の人が行うと、逆に大失敗するとか、問題を解決するどころか逆に事をもっと大きくしてしまうとか、収取が付かないぐらい事を大きくしてしまう」といった感じ。

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で、なんで山の遭難事故?かというと、事故の全てが当てはまるわけではありませんが、ニュースや記事・書籍などを見ると、グループで登山しており、その中には登山経験豊富な人もいたとか登山経験が〇年以上の人がいたとかいう内容がある場合。「自分は経験豊富だから・・・」みたいな、「自分は大丈夫」といった気持ちがどこかにあったのではと思えるからです。

先日、録画していた山番組を見ました。 その中で、サイトで登山者を募って一緒に登山するというものがありました。 一緒に登山するのは今まで会ったことのない人もいます。 サイト上で、登山経験の有無などはある程度登録するのでしょうから、グループのリーダー役の人は参加者に関してある程度は把握できるでしょう。 ただ、登山の様子を見ていて、危なっかしいというか、無防備というか、見ているこちらがはらはらしてしまいました。 本当に初登山という方がいましたが、どうみてもそのルートはレベルオーバー。 山だけに限ったことではありませんが、何が起こるかわからない中、何か起きた時にきちんと対処できるメンバーではないことは一目瞭然といった感じでした。

こんな時も선무당이 사람 잡는다という言葉が頭に浮かびました。

韓国人の主人曰く、この言葉、自分一人で何かをした時というよりは大勢の人がいる場で、「自分は経験豊富だから、自分は知識が豊富だから」といったのりで中心となってやった場合のほうがよりしっくりするそうです。

登山に限らず、職場などでもこういうことってありがちですね。 経験や知識があっても、常に初心を忘れずにいたいものです。