「お腹がいっぱいです」
とか
「ごちそうさまでした」
という日本語に対する中国語として
吃饱了[chī bǎo le]
という語があります。
文字そのままの意味は
吃[chī]:食べる
饱了[bǎo le]:いっぱいになった
となるので
「お腹いっぱいです」となり、そのままの意味で使うことができます。
それを、日本語の感覚で言った場合の「ごちそうさまでした」という訳をつけているということになるのでしょう。
ただ、中国語の感覚では、日本語のような「いただきます」や「ごちそうさまでした」といった挨拶的な言葉が一つ一つあるわけではありません。
挨拶のような言葉というよりは、その場その場の状況や動作をそのまま言い表すという方法をとるというか・・・。
【スポンサーリンク】
例えば
你好[nǐ hǎo ]
中国語を初めて勉強する時、テキストの始めのほうで習う言葉ですね。
日本語訳は「こんにちは」。
ただ、これも、日本語では「こんにちは」はとてもよく使う言葉ですし、よく知っている人や会社や学校で毎日会う人に対しても使ったりしますが、中国語でも同じように使うかというと、実際はそうでもありません。
你好[nǐ hǎo ]
というよりは
你来了[nǐ lái le]
我来了[wǒ lái le]
直訳すると
「来たんだ」、「来たね」、「来たよ」
になり、挨拶言葉ではなく動作を表した言い方をします。
中国語のネイティブスピーカーに知り合いのいる人は、彼らの会話を注意して聴いてみてください。 こういった言葉を他にも見つけることができると思います。
ちなみに、食事によばれて友人宅に行き、食べ終わった際には
吃好了[chī hǎo le]
と言いましょう。
吃饱了吗[chī bǎo le ma]
と聞かれても
吃饱了[chī bǎo le]
とは答えないように。
これはエチケットというかマナーのようなもので、「あ~お腹いっぱいです」ではなく「美味しく頂きました」と答えるといった感じになります。