トコジラミ(南京虫)という虫をご存知でしょうか。 南京虫という言葉は、昔、親がまだ子供の頃の話の中で聞いたことはありましたが、まさか、今になって出会うとは思いもよりませんでした。
今年の夏、家の1部屋だけ、トコジラミが発生しました。 初めてのことです。
トコジラミ(南京虫)って
ハエ、蚊、ゴキブリと違って、ほとんど聞かない名前ですね。
名前の由来
シラミと付いていますが、シラミ(虱)の種類ではないそうです。 寝ている時に血を吸われることが多く、寝具やベッドに隠れていることから、トコジラミと言われているようです。 英語もbedbug(ベッドの虫)ですね。
大きさや見た目
トコジラミ又は南京虫(なんきんむし)と呼ばれ、成虫の大きさは大体5mm~8mmぐらい。 色は赤褐色で、見た目は楕円形のような感じ。 どちらにしろ、目視できますが、とても小さいです。
*ネットで検索すると画像がたくさん掲載されています。 虫が苦手な方は見ないほうがいいかも。 自分が見つけた時は、気持ち悪いし、痒みに悩まされ腹立たしかったので写真は1枚もとってません。 この記事内にも載せません。
習性
夜や暗い場所で活動します。 明るい場所や昼間は家具や畳の隅とか段ボールの隙間などに隠れています。 人間が発する二酸化炭素の臭いに近寄って来るらしいです。 夜、活動するので、寝ている時に血を吸います。
移動範囲はゴキブリなどに比べてあまり広くないかもしれません。 うちの場合、発生したのは1部屋だけで、他の部屋への影響は全くありませんでした。
血を吸われると・・・
これがとてつもなく痒いんです。 蚊に刺された時の痒みとは比べものになりません。
はじめは痒みの原因がわからず、あまりの痒さに皮膚科を受診しました。 医師は何の虫に刺されたか、わかっていたのかどうか、トコジラミという言葉は出てきませんでした。 痒み止めを処方してはくれましたが、痒みはなかなかおさまりませんでした。
トコジラミを見つけた時
そんなこんなで、痒みの原因を探っていたのですが、ある日、見つけました。 楕円形の茶色い虫を。
そして、部屋の隅々を見ると、フローリングと壁が接してしる部分にわずかな隙間があり、その周辺に黒っぽい点々がありました。 これは、トコジラミの糞の跡だそうです。 その隙間に数匹いるのも確認。
また、部屋にあった段ボールの隙間にも黒っぽい点々がありました。
一体、どこから来たの?
長年住んでいる家で今まで一度も見たことがなかったのに、どこから来たのか不思議です。
これもネットで調べるとすぐわかります。 戦後、日本ではほぼ絶滅していたようですが
① 海外との行き来で、旅行先からのカバンや衣服と共に入国
② 通販も当たり前の時代になり、海外から入ってくる物や段ボール箱と共に入国
確かに、うちの場合も段ボール箱が原因だったかもしれません。 通販で届いた段ボール箱はさっさと処分するようにしましょう。
対処方法
トコジラミを見つけた時は既に結構な量が発生しているので、駆除が難しく、業者に依頼したほうがよいという記事がたくさんあります。
自分で暫くやってみて、もし効果が全然なければ業者に依頼するしかないのかなと思いつつ、まずはトコジラミ用の殺虫剤を購入しました。
この夏、この殺虫剤を何本使ったことか。 何回も購入しました。
① トコジラミは隙間に隠れている
② 1日に数個の卵を産み、卵自体には殺虫剤はあまり効かない
③ 血を吸わない日数が長くても生きている
などといった理由から、1回や2回使ったところで、すぐに虫がいなくなるわけではありません。
ひと夏、殺虫剤を使い続け、ようやくいなくなったようでした。 痒みからも解放されました。 やれやれといったところですが、実際のところ、来年の夏になってみないとわからないですが。
-注意- 対処する際の注意点として挙げられている事に、トコジラミが原因とわからない時点で、部屋にいて痒くなったということでダニを疑い、ダニ駆除の殺虫剤を使う人がいるそうです。 トコジラミが原因とわからない時点ではしょうがないことかもしれませんが、ダニ用の殺虫剤はトコジラミには全く効果がなく、逆にトコジラミを増やしてしまう場合もあるようです。 部屋にいて痒くなった、どうも寝ている間に虫に刺されているっぽいと思ったら、部屋、家具、押し入れなどの隅を見て、黒っぽい点々が無いか確認するといいようです。